照ノ富士休場 師匠「初場所にまず出るということ。それに向けてやっていく」 糖尿病&膝の状態「そんな簡単に治るものではない」
大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)の取組編成会議が8日、同所で開かれ、横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=の休場が決まった。休場は2場所連続通算23度目。2021年秋場所の横綱昇進後では、在位20場所で12度目となる。
照ノ富士は9月の秋場所を糖尿病と両膝のケガのため全休し、10月の秋巡業には参加したものの一時離脱があった。同下旬に福岡入り後も、相撲をとる稽古を再開できていなかった。
報道陣の電話取材に応じた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「体を治すことが先決だが治らなかった。そんな簡単に治るものではない。時間がかかる」と説明。「(8月の夏巡業で)膝を痛くして稽古できなくなったのが一番。汗をかけないから、いろんな病気が出てくる。やっぱり体を動かさないとダメ。いろんなことをしないと治ってこない」と、回復を難しくしている要因を挙げた。
今後については「初場所にまず出るということ。それに向けてこれからやっていく」と、来年1月の初場所での復帰を目指す意向を示した。12月の冬巡業への参加は「これからの期間でどこまで本人が調整できるか」と回復次第とした。
照ノ富士が今年の6場所で皆勤したのは優勝した2場所のみ。伊勢ケ浜親方は「フルに全部出られなかった。ファンの期待を裏切ったという申し訳ない部分はある」としつつ「ケガしないように相撲をとらなきゃいけないけど、ケガしちゃったら、残念だけどしょうがない。ケガはついてくること。出れば優勝という形でできたので、そういう意味ではよかったのでは」と話した。