“りくりゅう”三浦、木原組は逆転許し2位 GPファイナル進出決定もペアスピン珍しいミスに木原「反省したい」氷に引っかかり「いいお勉強に」
「フィギュアスケート・NHK杯」(9日、国立代々木競技場第一体育館)
ペアのフリーが行われ、23年世界選手権優勝で、SP首位の“りくりゅう”こと三浦璃来(22)、木原龍一(32)組=木下グループ=はフリーで今季ベストの137・55点、合計は209・45点で2位となり、GPファイナル(12月・仏グルノーブル)進出を決めた。メチョルキナ、ベルラワ組(ジョージア)が213・05点で逆転優勝した。
りくりゅうはスピンやスロージャンプなどでミスはあったものの、力強いリフトなどで魅了した。試合後は木原は「スピンがなくなった時点でちょっと厳しいかなと予想してました。届かないだろうなと思っていた。しょうがないという気持ちです。もったいないミスだった。それが一番悔いが残る」、三浦は「スピンのミス珍しかったので、こういうこともあるよね、と」と振り返った。ペアスピンのミスは氷に引っかかったようで木原は「溝なのか、ランディングの後なのか。いいお勉強になりました」と、説明した。演技後に木原は指で「1」を作って悔しがっていたのは「ぱっと見、大きなミスがその1個だった。その1つだったよねと話しました」と明かした。ファイナルに向けて木原は「ファイナル進出はよかったんですけど、SP、フリーともミスが出てしまった。反省したい」、三浦は「次の大会ではミスなくしていけるようにしたい」と、見据えた。
昨季は木原の腰椎分離症でGPシリーズ、日本選手権を欠場。24年2月の四大陸選手権で実戦復帰していたが、日本での試合は23年4月の国別対抗戦以来となった。今季はGPシリーズ第1戦のスケートアメリカで今季世界最高を出して優勝していた。
“ゆなすみ”こと長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)は自己ベストの172・47点で7位だった。