鍵山優真が連覇「すごく悔しい」4F転倒も圧巻300点超え 会心演技の壺井がGP初表彰台3位 三浦ミス続出で失速6位 ファイナル絶望的
「フィギュアスケート・NHK杯」(9日、国立代々木競技場第一体育館)
男子フリーが行われ、SP首位で22年北京五輪銀メダリストの鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=がフリー194・39点、唯一300点を超える今季自己ベストの合計300・09点で2連覇を飾った。SP3位だった壺井達也(21)=シスメックス=がともに自己ベストのフリー166・50点、251・52点でGP初表彰台となる3位となった。GP第1戦・スケートアメリカ3位で、左太もも痛を抱えていたSP2位の三浦佳生(19)=オリエンタルバイオ・明大=はフリー137・42点、合計240・38点で6位に終わり、フリーだけの順位では11位という痛恨の失速でGPファイナル進出(12月、仏グルノーブル)は絶望的となった。
鍵山は冒頭の4回転フリップで転倒したが、続く4回転サルコーを決めて立て直すと、続く4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプも成功させて一気に流れに乗った。「すごく悔しいです。SPはノーミスで終えられたが、フリップ転んでしまって。その後しっかりと(ジャンプを)降りられたので、そこはよかったと思います。心の部分がしっかりと成長した証だなと思います。思い描いた300点超えではなかったですけど、次はノーミスで」と、振り返った。
壺井は冒頭の4回転などを完璧に決めていき、「道化師」を熱演。SP、フリー、合計とも自己ベストの内容に激しいガッツポーズを繰り出した。「本当に全部出し切った。これ以上の演技はできないというのをSP、フリーともできた。この表彰台を自信に変えて、全日本でよりよい演技ができるように頑張りたい」と語った。
三浦は4回転ジャンプでの転倒が相次ぎ、苦しい演技となり、演技後はガックリと肩を落とし、キスアンドクライでも呆然とした様子で得点を見つめた。