東海大柔道部から初の角界入り岡田 前相撲で“初白星” 先輩のウルフ・アロンも福岡に駆けつけてエール

 「大相撲九州場所・3日目」(12日、福岡国際センター)

 前相撲が始まり、名門・東海大柔道部から初めて角界入りした岡田綾太朗(高田川)は出野(秀ノ山)に勝って初陣を飾った。170センチ、171キロの岡田は、低い立ち合いから頭で思い切りよく当たり、相手を押さえつけるようにはたき込んだ。

 力士としての初めての一番。「緊張というより、やっと土俵に立てたという高揚感がすごかった」と興奮冷めやらぬ様子で振り返った。立ち合いでは頭と頭がぶつかり、土俵下にも「ゴツン」という音が響いた。取組直後には思わず顔をしかめたが「ぶつかるのはできた。練習してきたことができたのはよかった」と納得顔。幸先よく“初白星”を挙げ「勝ちを重ねていきたい」と意気込みを新たにした。

 東海大柔道部の先輩で、岡田の角界入りをアシストした東京五輪金メダリストのウルフ・アロンも福岡まで駆けつけた。チケットが手に入らず、会場の外で取組の動画を視聴して応援。「思ったより堂々としていましたね。初土俵を踏めたのは、見ていて楽しかった。これから楽しみ」とかわいがっている後輩の船出に笑顔で喜び「何事もスタートダッシュは大事。気を抜かず、緊張し過ぎず、全力でぶち当たっていってほしい」とエールを送った。

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