八村の波紋呼ぶ発言に「この状況が残念」とBリーグ・島田チェアマン 代理人通じて事実確認中 近日中に日本協会から説明へ
バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(54)が19日、都内で取材に応じ、波紋を呼んでいる八村塁(レーカーズ)の発言について言及した。
日本バスケットボール協会(JBA)の副会長も務める島田氏。「(発言の)事実があって、あれだけ反響を呼んでいることはポジティブな話ではない。どちらかというと、彼の発言の前に、この状況が残念だというのはある」と受け止めた。
続けて「大事なことは、事実関係を含めて、どのような話し合いがあったのか。ビジネスに対してのネガティブはどういうものなのか。今は臆測の域を出ない。JBAは代理人のワッサーマンを通じて、事実確認をしている」と現在の状況を説明。八村の発言だけが世間に広まっているが、発言の裏に隠された真意を整理し、理解することが重要事項であるとした。
JBAとしては近日中に一連の騒動を説明する場を設ける方針。「代表のバリューアップをしている中で、試合をしたり、(試合や相手チームなどを)誘致できる費用を捻出したりするというところで、ビジネスと強化は車の両輪。代表は、この1、2年でバリューが変わって、大きく動いた局面だった。見え方によっては(八村に)そういう印象を持たれたかもしれない」と語った。
八村は13日に本拠地ロサンゼルスで河村勇輝が所属するグリズリーズ戦に出場。試合後の取材で「あまり言いたいことではない」として慎重に言葉を選びながら「日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」と言及。「僕もNBAでやっている中で、強化というか、子どもたちのためとか、日本のバスケを強くしていくためにやってきている感じはあったんですけど。日本代表の中でその目的じゃなく、僕が思うに、お金の目的があるような気がする」と口にした。
パリ五輪後にトム・ホーバス監督が続投した男子代表についても「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がコーチになってほしかった。今回、そういうふうになってしまったのは僕としても残念」と話した。