日本バスケットボール協会 20日に事務総長による取材対応を発表 波紋呼ぶ八村塁の発言について説明か

 日本バスケットボール協会(JBA)は19日、20日に宇都宮市内で渡辺信治事務総長による対応を実施すると発表した。

 この日、バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(54)が都内で取材に応じ、波紋を呼んでいる八村塁(レーカーズ)の発言について言及。日本バスケットボール協会(JBA)の副会長も務める島田氏は「(発言の)事実があって、あれだけ反響を呼んでいることはポジティブな話ではない。どちらかというと、彼の発言の前に、この状況が残念だというのはある」と受け止めを語り「大事なことは、事実関係を含めて、どのような話し合いがあったのか。ビジネスに対してのネガティブはどういうものなのか。今は臆測の域を出ない。JBAは代理人のワッサーマンを通じて、事実確認をしている」と現在の状況を説明し、JBAとしては近日中に一連の騒動を説明する場を設ける方針を示していた。

 また「代表のバリューアップをしている中で、試合をしたり、(試合や相手チームなどを)誘致できる費用を捻出したりするというところで、ビジネスと強化は車の両輪。代表は、この1、2年でバリューが変わって、大きく動いた局面だった。見え方によっては(八村に)そういう印象を持たれたかもしれない」と語っていた。

 八村は13日に本拠地ロサンゼルスで河村勇輝が所属するグリズリーズ戦に出場。試合後の取材で「あまり言いたいことではない」として慎重に言葉を選びながら「日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」と言及。「僕もNBAでやっている中で、強化というか、子どもたちのためとか、日本のバスケを強くしていくためにやってきている感じはあったんですけど。日本代表の中でその目的じゃなく、僕が思うに、お金の目的があるような気がする」と口にした。

 パリ五輪後にトム・ホーバス監督が続投した男子代表についても「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がコーチになってほしかった。今回、そういうふうになってしまったのは僕としても残念」と話していた。

 八村は沖縄などで行われた23年W杯はレイカーズに移籍した直後ということもあり、NBAでのキャリアを優先して辞退。今夏のパリ五輪では東京五輪以来の代表入りを果たしたが、1次リーグ第2戦フランス戦で24得点をマークしたものの、2度のアンスポーツマンライクファウルをとられて退場に。3戦目のブラジル戦を前に左ふくらはぎの怪我のため、チームを離脱していた。

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