男子代表のトム・ホーバス体制は「この決定は変わることはない」と日本協会 28年ロス五輪へ「最大限にバックアップする」と渡辺事務総長
日本バスケットボール協会(JBA)の渡辺信治事務総長(59)は20日、宇都宮市内で報道陣の取材に応じ、八村塁(レーカーズ)の発言を巡る一連の騒動について今夏のパリ五輪前後に「ミスコミュニケーションがあって彼に負担をかけてしまった」と話した。
八村の発言を巡って代理人と話したという渡辺事務総長は「八村選手は日本バスケットボール界には本当に重要な選手。非常に重く受け止めている。意図を取り違えても仕方がなかったので時間を要した」と説明。その上で今後の男子代表について「ヘッドコーチは、ロサンゼルス五輪へはトム・ホーバスヘッドコーチのもとで成績を残すことを含めて進んでいくことは、彼(ホーバス監督)を最大限にバックアップすると確認している」とし「彼の今までの実績、若手選手の育成、発掘、さまざまな点で秀でた点があって最適と判断した。この決定は変わることはない」と明言した。
続けて「トム・ホーバスも一番は今の代表でどう強くするかということ。JBAとしても八村選手とのコミュニケーションは続けたい」とした。
騒動の発端は、13日に行われたNBAのレーカーズ-グリズリーズの試合後の八村の発言。日本バスケットボール協会(JBA)の活動が、日本バスケット界の発展を第一に考えているのではなく、「お金の目的があるような気がする」と不信感を語り、男子日本代表監督の続投が決まったトム・ホーバス体制については「代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてコーチをやっていた人になってほしかった。今回そういうふうになってしまったのは残念」と物申した。
この発言を受け、JBAは八村の代理人を通じて事実確認。この日はアジア杯予選・モンゴル戦(21日、宇都宮市)を前に報道陣に向けて囲み取材を実施し、一連の騒動を渡辺事務総長が説明した。渡辺事務総長はパリ五輪前の7月に日本で開催された強化試合で、直前に八村の欠場が発表されたことについて、「7月の代表戦には出場できないと聞いていた。一方で現場では、可能なら出ていただけるんじゃないかなと希望的観測があった」と協会内部でも意思の疎通が取れていなかったことを認め、「(チケットを)発売してほぼ即日、翌日に完売した。そこに八村選手を商業目的のために引っ張ったつもりはなかったが、もしかしたらそういうところもミスコミュニケーションだったのかなと」と説明した。
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