八村発言、意思疎通で「ミス」 バスケ協会、事務総長が見解

 日本バスケットボール協会の渡辺信治事務総長は20日、パリ五輪に出場した米プロNBAレーカーズの八村塁が日本代表の在り方に疑問を呈したことを受け、宇都宮市内で取材に応じ「本当に重要な選手。非常に重く受け止めている。ミスコミュニケーションがあり、彼に負担をかけてしまった」と意思疎通が十分でなかったことが一因との見解を示した。先週末にオンラインで、八村の代理人と発言の背景についてやりとりしたという。

 八村は13日のグリズリーズ戦後の記者会見で「日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」と言及。日本協会に「お金の目的があるような気がする」などと指摘していた。

 渡辺氏はコミュニケーション不足の具体例として、7月上旬に都内で開催された韓国との強化試合を挙げた。八村が出場できないと合流前の段階で伝えていたにもかかわらず、日本協会内で「可能だったら出ていただけるんじゃないかという希望的な観測」もあり、欠場発表が試合当日になった。この発表の遅れに八村が不信感を募らせたとみられる。

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