八村苦言受け日本協会が対応 選手、監督らへの質問は「遠ざけるわけではないがこの(試合の)間は控えていただければ」と要望
日本バスケットボール協会(JBA)の渡辺信治事務総長は20日、宇都宮市内で報道陣の取材に応じ、八村塁(レーカーズ)の発言を巡る一連の騒動について「非常に重く受け止めている」と話した上で「ミスコミュニケーションがあって彼に負担をかけてしまった」と説明した。
騒動の発端は、13日に行われたNBAのレーカーズ-グリズリーズ戦後の八村の発言。JBAの活動が、日本バスケット界の発展を第一に考えているのではなく、「お金の目的があるような気がする」と不信感を語り、男子日本代表監督の続投が決まったトム・ホーバス体制については「代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてコーチをやっていた人になってほしかった。今回そういうふうになってしまったのは残念」と物申した。
この発言を受け、JBAは八村の代理人を通じて事実確認。この日はアジア杯予選・モンゴル戦(21日、宇都宮市)を前に報道陣に向けて囲み取材を実施し、一連の騒動について渡辺事務総長が説明した。
渡辺事務総長に対する取材の終わりには、日本協会側から報道陣に対して「選手、ヘッドコーチ、チームには、この件から遠ざけるわけではないんですけど、少なくともこのウィンドウ2(アジア杯予選)間の質問は控えていただければと思います」との話があり、期間中の八村に関する質問には制限がかかった。
この日、日本代表は宇都宮市内で前日練習を行った。トム・ホーバスヘッドコーチは「面白い選手がたくさんいて楽しみ」と語り、今回の試合を最後に代表引退を示唆している比江島慎については「マコが言うなら、残念だけどリスペクトする」とも話した。