ナダル現役に別れ 母国で開催・国別対抗戦 赤土の王者の目には涙「この瞬間を迎えたいとは思わない」
「男子テニス・デビス杯・準々決勝」(19日、マラガ)
男子テニスで今季限りでの引退を表明していた元世界ランキング1位の38歳、ラファエル・ナダルが19日、スペインのマラガで行われた国別対抗戦、デビス杯決勝大会の準々決勝のオランダ戦にスペイン代表として現役最後の試合に臨んだ。
クレーコートの全仏オープンで史上最多14度の制覇を誇った「赤土の王者」は第1試合のシングルスに出た。多くの横断幕が掲げられた地元の会場で世界80位のボティク・ファンデザンシュルプに4-6、4-6で敗れ、チームも1勝2敗で敗退した。四大大会の通算勝利数はジョコビッチの24勝に次ぐ男子歴代2位の22勝。引退セレモニーでは「誰もこの瞬間を迎えたいとは思わない。体がテニスをもうしたくないと言っている。それを受け入れないといけない」と目を赤くし、コートに別れを告げた。