平野美宇は初戦ヒヤリも逆転勝利で8強「ここからだよと声が聞こえた」準々決勝は中国選手と激突「向かっていく立場」
「卓球・WTTファイナル」(21日、北九州市立総合体育館)
女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク13位で五輪2大会連続出場の平野美宇(24)=木下グループ=は、同14位のポルカノバ(オーストリア)に3-2で逆転勝ちし、8強入りを決めた。準々決勝は同7位の陳幸同(中国)と対戦する。
平野は長身からパワフルな攻撃を繰り出す相手に苦戦し、ゲームカウント1-2と後がなくなった。ただ、第4ゲームで粘ってフルゲームに持ち込むと、最終ゲームもギアを上げて11-5と突き放し、逆転勝利。ヒヤヒヤの辛勝発進となったが、ホームの声援にも応えてガッツポーズを決めた。
「負けていて苦しい場面もたくさんあったが、日本開催でたくさんのファンの皆さんから『ここからだよ』という声が聞こえて、いつも以上に『ここからだ』と思って最後まで戦えた」と感謝。次戦の陳幸同(中国)戦に向けて「自分は向かっていく立場。1球1球考えながらファンの皆さまにプレーを見せたい」と意気込んだ。
◆WTTファイナル 国際大会の年間成績上位者だけが出場する大会で、シングルスは16人、ダブルスは8組が出場。日本では昨年の名古屋大会に続く開催となった。