張本智和がV王手 世界2位の中国選手に4-3逆転勝利「最高でーす!!」三たび歓喜のダンス披露 ホーム日本で観客煽り一体に

 「卓球・WTTファイナル」(23日、北九州市立総合体育館)

 男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク7位でアジア選手権覇者の張本智和(21)=智和企画=が、同2位の林詩棟(19)=中国=を4-3で破り、決勝進出を決めた。優勝に王手を懸け、劇的な勝利の後は、初戦から3試合続けて歓喜のダンスを披露し「最高でーす!!」と絶叫した。

 張本は鉄壁の防御と強打をうまく織り交ぜて強豪を撃破した。2ゲームを連取された後、2ゲームを奪い返して追いついた。第5ゲームは落としたものの、第6ゲームを取ってフルゲームに突入。最終ゲームも緊張感の高い接戦となったが、一度はマッチポイントを握られたものの集中力を切らさず、12-10でもぎ取った。勝利後は「今大会ずっと聴いている」と恒例となっている、韓国ガールズグループBLACK PINKのロゼと米国歌手ブルーノ・マーズによる人気コラボ曲「APT.」のダンスで頭を振って踊った。

 中国の19歳新鋭に対し、張本は過去3勝1敗。10月のアジア選手権決勝では3-1で勝利し、王座に輝いていた。今回はホームの日本での開催とあって、得点時には観客席を見回しながらガッツポーズするなど盛り上げ、3-3とフルゲームに持ち込むと会場を煽るポーズも。観客と一体となってボルテージを高めた。

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