藤波朱理 ロス五輪に向け57キロ級へ転向決断 公式戦139連勝「さらに強いレスリングを」
パリ五輪のレスリング女子53キロ級で金メダルを獲得した藤波朱理(21)=日体大=が24日、都内で報道陣の取材に応じ、28年ロサンゼルス五輪に向けて57キロ級に転向することを明かした。この日は自由が丘学園で行われた東日本大学女子リーグ戦に参加し、59キロ級で2連勝。中学2年から続く公式戦連勝記録を139に伸ばした。
21歳の五輪女王が4年後に向け、大きな決断を下した。階級を上げることを決めた藤波は「53キロ級はパリ五輪が最後と思っていた。身長や普段の体重から考えると、57キロ級が一番自分のパフォーマンスができて動きやすい体重」と説明。53キロ級の中では高身長の164センチ。減量などの苦労を考えて転向を決断した。
57キロ級にはパリ五輪金メダルの桜井つぐみ(育英大助手)もいる。「今まで階級を上げて連覇した人はいないと聞いた。それほど難しいと思う」と気を引き締めつつ、「だからこそ挑戦しがいがある」と頼もしかった。
この日の試合は2連勝。公式戦連勝記録は139に伸ばし、好感触の再出発となった。12月の全日本選手権は欠場し、次戦は25年になる予定。「2階級制覇もですけど、さらに強いレスリングが次のロスでできたら」と成長を誓った。