アメフト 立命大が9年ぶりの甲子園ボウル出場を決める RB山崎主将が感涙にむせぶ 早大を圧倒

 「アメフト・全日本大学選手権・準決勝、立命大52-27早大」(1日、ヤンマースタジアム長居)

 準決勝1試合が行われ、立命大(関西1位)が早大(関東2位)を破り、関学大の7連覇を阻止した法大(関東1位)と「第79回甲子園ボウル」(15日、甲子園球場)で対戦する。今回から大会方式が変わり、実力上位の関東、関西は出場枠が1から3に増えた。

 前日(11月30日)に甲子園ボウルを6連覇中だった関学大が、法大に延長タイブレークの末にまさかの敗戦。この知らせを聞いた立命大・高橋健太郎監督は「正直、ビックリしました」と述懐したが、同時に「甲子園ボウルで関東対決だけは何が何でも避けたい」と関西勢の最後のとりでとして必勝の決意を固めた。勝敗のポイントはライン戦。指揮官の狙い通りにオフェンスラインが完全に主導権を握り、次々にタッチダウンを重ねた。

 第1QにRB山崎大央主将(4年)が先制のタッチダウンを決めると、第2QにはRB蓑部雄望(2年)が2つのタッチダウンを奪い、さらに山崎もこの日2つ目のタッチダウン。第2Q終了間際には、QB竹田剛(3年)が鮮やかなランでタッチダウンを決めて35-13で折り返した。

 第4Qに早大に2つのタッチダウンを取られたものの、試合全体を通じて安定した戦いぶりで、点差以上に文句なしの勝ちっぷりで9年ぶりの甲子園ボウル出場を決めた。「選手たちが頑張ってきた成果。本当にうれしく思う」と高橋監督もホッとした表情。山崎主将も「ラインが圧倒してくれた。道があいていて、自分はただ走るだけだった」と振り返った。

9度目の全国の頂点まで、あとひとつ。「法大もラインが強い。ウチとはタイプが似ていると思う。気持ちの差が勝敗を分ける。もう一度、気持ちをつくって臨みたい」と高橋監督。勝利の直後は感涙にむせんだ山崎主将も、「最高のパフォーマンスをして、最後は笑って終わりたい」と意気込んだ。

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