射撃 無課金おじさんがロス五輪で現役引退の意向「ロス五輪を区切りとして選手生活を続けたい」
パリ五輪の射撃で「無課金おじさん」として注目されたユスフ・ディケチ(51)=トルコ=が3日、日本ライフル射撃協会に招待されて来日した。羽田空港で取材に応じ、「ロサンゼルス五輪を区切りとして選手生活を続けたい」と、4年後の夢舞台で現役生活に区切りを付けることを明かした。
同種目の大会では、射撃用サングラスや、破裂音から耳を守るイヤーマフなどの専門的な装備を身につけることが一般的だが、ユスフはTシャツ、メガネ、耳栓だけのシンプルなスタイルでパリ五輪の混合エアピストルに出場。銀メダルを獲得した。他の選手との服装のギャップが世界で話題となり、オンラインゲームで装備に課金しないことに例え、日本では「無課金おじさん」の愛称で親しまれた。
8日まで滞在し、強化指定選手への特別講習会や、栃木県で開催される日本とトルコの親善試合に出場する予定。「兄弟国の日本に来ることができてうれしい。これを機会に若い人が射撃スポーツに親しみを持ってもらいたい」と展望を語った。