柔道男子９０キロ級でパリ五輪銀メダルの村尾三四郎（２４）＝ＪＥＳグループ＝が５日、都内で取材に応じた。五輪後初の実戦となるグランドスラム東京大会（７～８日、東京体育館）に臨むが、「（五輪で）金メダルなら出ていないんじゃないかと思うが、銀メダルだったからこそ、早く戦いの場に戻りたい気持ちがあった」と再出発への心境を吐露。世界王者の田嶋剛希（パーク２４）らもエントリーしており、「来年の世界選手権優勝が目標なので、そこにつながる試合ができたら」と、２８年ロサンゼルス五輪に向けて再び戦闘モードに入る。

　また、大会２週間後の今月２１日にモンペリエで行われる団体戦の欧州クラブ選手権に、パリ・サンジェルマン（ＰＳＧ）の一員としてエントリーしたことも明かした。先方からのオファーを受ける形で、男子１００キロ超級で五輪３大会金メダルの帝王、テディ・リネール（フランス）ともチームメートになる見通し。「（試合に）出る予定でいます。日本でやる試合とはまた違う、貴重な経験になると思うので、自分のプラスに働けばいい」と意気込みを語った。