村尾三四郎 出場志願の“男気V”に「柔道から逃げずに向き合い続けた自分を評価したい」
「柔道・グランドスラム・東京大会」(8日、東京体育館)
男女計7階級が行われた。男子90キロ級は、パリ五輪銀メダルの村尾三四郎(JESグループ)が、決勝で2023年世界王者のルカ・マイスラゼ(ジョージア)に延長優勢勝ちし、2年連続2度目の優勝。81キロ級は18年世界選手権銀メダルの藤原崇太郎(旭化成)が初めて制し、100キロ超級は全日本王者の中野寛太(旭化成)が初優勝した。女子78キロ超級は新井万央(日体大)が2連覇し、70キロ級は本田万結、78キロ級は池田紅(ともに東海大)がそれぞれ初優勝した。
村尾は、パリ五輪日本代表として出場した3人のうち唯一優勝して存在感を発揮した。8月中には練習を再開し、出場を志願しての“男気V”に「柔道から逃げずに向き合い続けた自分を評価したい。五輪で柔道を知った人や初めて生で見た人に魅力や価値を感じ取ってもらいたかった。(ロス五輪に向けて)またいいスタートを切った」と自負。準決勝では今年の世界王者・田嶋剛希(パーク24)も撃破し「勝ち切りたかった相手。我慢強く戦えた」とうなずいた。