川内優輝が悲壮な覚悟「万が一ロス五輪のMGCに出場できなかったら競技路線からファンラン路線に」 パリMGCでは激走4位も故障に苦しむ現状
マラソン男子の川内優輝(37)=あいおいニッセイ同和損保=が11日、自身のXを更新。この日、28年ロサンゼルス五輪の男女マラソン代表選考会としてマラソングランドチャンピオンシップが開催されることが発表されたことを受けて、「故障の影響で今年のマラソンのシーズンベストは2時間21分台で、直近のマラソンは2時間33分です。しかし、MGCの出場資格を読む限り、故障前なら問題なく出場できる基準です。万が一、ロサンゼルス五輪のMGCに出場できなかったら、競技路線からファンラン路線に転向することになると思います」と、悲壮な決意を滲ませた。
この日発表された要項では、MGC進出条件は(1)MGCシリーズ加盟大会で定められた順位と記録を突破する(2)日本代表派遣大会で定められた成績を残す(3)MGC参加標準記録を突破する(4)MGCシリーズで8位入賞する(5)ワイルドカードを獲得する、の5つ。
(1)はMGCシリーズ25~26、26~27年の加盟大会で順位はG1なら1~6位、G2なら1~3位、G3なら1位、記録は男子は2時間9分00秒以内(夏マラソンは2時間12分00秒以内)、(2)は25年東京世界選手権は8位入賞、26年アジア大会は3位入賞、(3)は加盟大会や海外も含めた指定大会で男子は2時間6分30票以内、(4)は25~26、26~27年のMGCシリーズで8位入賞、(5)は25~26、26~(27)年のMGCシリーズ加盟大会で対象順位はクリアしたものの、設定記録を突破できなかった場合にリスト入りし、記録上位5人が選出される。
川内は23年に行われたパリ五輪のMGCで雨の中で激走。4位となり、パリ五輪補欠となったが、その後は左ハムストリングの故障で苦しい時期を過ごしている。1日に行われた防府読売マラソンでは2時間33分1秒で38位だった。