国学院大・平林主将 箱根初V宣言「前田監督の大号泣見られるように」3冠達成へ壮行会で決意表明
25年1月2、3日に行われる第101回箱根駅伝初優勝を狙う国学院大が13日、東京・渋谷キャンパスで壮行会を行った。昨季は総合5位に終わったが、今季は出雲駅伝&全日本大学駅伝を制し、史上6校目の大学三大駅伝3冠に王手をかけている。平林清澄主将(4年)は「総合優勝を目標に全力で走りたい」と決意表明した。
エースがきっぱりと言い切った。平林は「入学したきっかけが前田監督の男泣き。今年こそ前田監督の大号泣が見られるように頑張ります」と勢いよくV宣言。2月の大阪マラソンで初マラソン初優勝と実績も断然。エースとして箱根路では2年連続エース区間の2区を任されているが、「どの区間でも区間賞を取るつもり」と揺るぎない自信をのぞかせる。出雲駅伝、全日本大学駅伝を制覇して臨む大一番。「残すは箱根駅伝。総合優勝を目標に全力で走りたい」と力を込めた。
指揮官も思いは同じだ。前田康弘監督は「あいつ、僕をネタにしますからね」と笑いつつ、「出会うべくして出会った。彼には国学院、初優勝のキャプテンを達成してほしいなという思いがあります」と期待を寄せた。
10日の監督トークバトルでは、山登りの「5区・平林」発言で他の優勝候補校を混乱させていたが、「5区のメドは立っている。ギリギリまで見て決めたい」とニヤリ。再びけむに巻いた。「往路から逃げ切ることは、なかなか簡単ではない。青山学院さんの逃げ切りは封じたい」と、ぎりぎりまで最適プランを探るつもりだ。「今年のチームは団結力が優れている。この1年、箱根で総合優勝するつもりでやってきた。選手を信じて戦いたい」と前田監督。悲願の箱根初制覇で3冠達成へ、静かに闘志を燃やした。