女子バスケ 富士通が大逆転で17大会ぶり4度目のV 第2Q終了時で9点差も…第4Qで怒涛の猛攻 アイシンの渡嘉敷来夢は涙
「バスケットボール・皇后杯全日本選手権・決勝、富士通65-55アイシン」(15日、代々木第二体育館)
富士通が大逆転で2008年以来、17大会ぶり4度目の優勝を果たした。第2クオーター終了時で9点差をつけられながらも、大逆転で初優勝を目指したアイシンを押し切った。MVPには宮沢が選出された。
第1クオーターはアイシンの渡嘉敷が立ち上がりに連続ポイントを決めて主導権を引き寄せた。優位にゲームを進めた中、第2クオーターも勢いを持続し終了時点で9点リードを奪った。
しかし富士通も第3クオーターで脅威の巻き返し。14-9で点差を4に縮めて最終第4クオーターへ。宮下が3ポイントを決めて1点差に迫ると、会場は大きく盛り上がった。
5分を切った段階でも1点差で競り合う緊迫した死闘に。残り3分で江良が右サイドから3ポイントを決め、この試合初めてリードを奪った。さらにチーム全体のスピードは衰えず、一気に点差を広げた。さらに粘り強いディフェンスで相手のミスを誘うなどし、押し切った。最後は怒濤の猛攻で10点差をつける圧巻のゲーム内容だ。
テーブスHCは優勝インタビューで「気持ちは最高です」と語り、「このトーナメントは我慢の時間が長かったけど、選手達が頑張ってくれた。規律のバスケを守ってくれた。本当にこのチームは頑張ってくれました」とたたえた。
アイシンは渡嘉敷が20点超と大黒柱の働きを見せるも、オフェンスリバウンドの差が勝敗に直結した形になった。移籍1年目の渡嘉敷は悔しさを隠せず、コートで涙を流した。