立命大 9年ぶり9度目の甲子園ボウルV 主将RB山崎大が大会MVP&ミルズ杯「頭が真っ白」

 優勝し、胴上げされる立命大・山崎大央主将(撮影・北村雅宏)
 優勝し、歓喜する立命大の選手たち
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 「アメフト・甲子園ボウル、立命大45-35法大」(15日、甲子園球場)

 立命大(関西1位)が法大(関東1位)を45-35で下し、9年ぶり9度目の優勝を果たした。立命大は試合開始直後にRB山崎大央(だいち、4年)のTDランで先制。その後もラン攻撃を主体に攻め、最後までリードを許さなかった。2年連続で決勝に進出した法大は18年ぶりの優勝を逃した。甲子園ボウル最優秀選手に山崎大、敢闘選手に法大のQB谷口雄仁(4年)が選ばれた。山崎大は年間最優秀選手に贈られるミルズ杯も獲得した。

 接戦を制した立命大メンバーが、歓喜の雄たけびを寒空に響かせた。甲子園ボウル最優秀選手とミルズ杯の2冠に輝いた山崎大は「この瞬間、最高で頭が真っ白。たくさんの方の支えでここまで来られた」と笑顔をはじけさせた。

 観客をどよめかせるロングランで熱戦の火ぶたを切った。第1Q開始早々の25秒、60ヤードの長いTDランで先制した。「フットボールの神様が味方してくれた。夢か現実か分からなかった」と相手の出はなをくじくスピード。同10分にはQB竹田のパスからWR木下がTDを奪い追加点と、順調に得点を重ねた。

 しかし、山崎大が「最後まで分からない展開で、終了まで気を抜けない試合」と振り返ったように法大に粘られ、第4Qには38-35まで詰め寄られた。ワンプレーで逆転される危機に立たされたが同11分、WR仙石大(3年)が28ヤードのTDランで勝負を決定づけた。高橋健太郎監督は「最後にタッチダウンを取れたのはよかった。(山崎)大央と蓑部がマークされているのも分かっていたので、散らすという意味でも仙石のプレーは用意していたのでよかった」と振り返った。

 自身の在学時にも甲子園ボウルとライスボウル2連覇を達成した就任1年目の指揮官は「やけどするくらい熱い男」と主将の山崎大を評価する。「4回生も彼を立てて、いいチームにした。熱い部分でチームを変えてくれた。8年間負け続けてある意味、負け癖がついていたところを彼の熱量で断ち切ってくれた」と新時代への足跡を刻んだ後輩たちをたたえた。

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