8年ぶり新王者誕生へ 鍵山優真、悲願初Vは強気に狙う「1ミリたりとも弱い部分を見せてはいけない」佐藤、三浦ら虎視眈々 織田以外は初優勝
「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、東和薬品ラクタブドーム)
20日の開幕を前に男子公式練習が行われ、22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が氷の感触を確かめた。
グランプリ(GP)ファイナル銀メダルから10日に帰国したばかり。短期間で迎える大会となった。フリーの曲かけでジャンプは跳ばなかったが、大技・4回転フリップを降りるなど、入念に調整した。「体調はばっちりでいいコンディションで来れている」とうなずき、「全日本選手権では1ミリたりとも弱い部分を見せてはいけないと思う」と強気に意気込んだ。父・正和コーチとの親子での全日本制覇もかかるが「あまり考えたことはないですし、考えてしまうと責務みたいな、優勝しなきゃみたいに重く考えてしまうと思う。まずは自分のやることをやる」と前だけを見据える。
今季のGPファイナルで3位の佐藤駿(エームサービス・明大)、三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)ら上位候補も調整。11年ぶりに出場する織田信成(37)=大阪スケート倶楽部=も4回転-3回転の連続トーループを狙うなど好調だった。
2012年大会から2023年大会まで、優勝者は羽生結弦と宇野昌磨のみ。2008年に優勝した織田以外は初優勝で、2016年の宇野以来8年ぶりの新王者誕生なるかに注目が集まる。