「フィギュアスケート・全日本選手権」（２０日、東和薬品ラクタブドーム）

　男女ショートプログラム（ＳＰ）が行われた。フジテレビの中継のスペシャルアンバサダーを昨季限りで現役を引退した元世界王者の宇野昌磨さん（２７）が務め、インタビュアーを務める恋人の本田真凜さん（２３）とのカップル共演でも注目が集まった。

　宇野さんは男子の解説も務め、これまで鎬を削ってきた戦友たちへの仲間思いな言葉の数々が話題となった。３７歳織田信成のマツケンサンバの圧巻の演技には「思わずこちらも笑顔になるプログラムですし、この年齢になっても今の現役選手のトップレベルのジャンプに挑戦して、成功させる。それがどれだけ大変なことか。僕には考えられない」と舌を巻き、ともに北京五輪でメダルを獲得した鍵山優真の演技には「彼の実力は誰がみても世界のトップレベル。あとは自分との闘いになってくると思います」と慮り、最終滑走で３位に入った友野の演技には「思わず力が入りながらみてしまいました。練習からジャンプに苦戦している中で最初の２つのジャンプ成功させて、すごくこちらもテンション上がって、最後の得意のトリプルアクセルでちょっともったいない失敗の仕方をしてしまったので正直“なにやってんだよ”って思ったんですけど」としつつ「彼にしかできないプログラムをみせてくれた」と称えた。

　ＳＮＳでは「宇野くんの解説がちゃんとしてたし、その中でも友野くんにかける言葉が内輪感バリバリでたまらんかったです」、「宇野くん解説なのに私情ダダ漏れでおもろい」、「宇野くんの解説、すごくいい。声が優しいし丁寧。意外な才能だな」、「落ち着いてるし正直だし、仲間思いだし、とても良いね」、「織田君の試合を宇野君が解説って時空が歪んでますね」と反響を生んでいた。