“りくりゅう”ペアSP貫禄首位発進もミスに悔い 木原「いい練習がつめても力を出し切れていない」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、東和薬品ラクタブドーム)
ペアのショートプログラム(SP)が行われ、5年ぶりの出場となった23年世界選手権優勝の“りくりゅう”こと、三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が74・16点で首位発進だった
2位以下に12・34点差をつける貫禄の首位発進も、2人の表情は硬かった。サイドバイサイドと呼ばれる同じジャンプを2人で跳ぶ技で三浦が3回転トーループの着氷が乱れ、スピンやデススパイラルでもミスが出た。「すごく集中できていたので残念。調子も良かったので悔しかった」と木原。「スピンのずれとデススパイラルのレベル4が取れていないのが悔いは残る。確実に取れるレベルや(出来栄え点の)GOEのところなので、ああいうずれは出しちゃいけない」と唇をかんだ。
今季はスケートアメリカを制すも、NHK杯とGPファイナルで2位。「いい練習がつめても力を出し切れていないことが多い」と木原は言う。22日のフリーへ「年内最後なので力を出し切りたい」と切り替えを誓えば、三浦も「ファイナルよりいい演技をしたい」と前を向いた。