世界選手権代表選考は混戦か 優勝鍵山は決定、佐藤が有力、3枠目は難航か 有力選手が全日本の“魔物”にのまれる
「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、東和薬品ラクタブドーム)
世界選手権(25年3月、米ボストン)代表選考を兼ねて男子フリーが行われ、22年北京五輪銀メダリストでショートプログラム(SP)1位の鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=がフリー205・68点、合計297・73点で初優勝を果たし、世界切符を一番乗りで獲得した。
SP2位でジュニアから出場した中田璃士(16)=TOKIOインカラミ=が2位、壷井達也(シスメックス)が3位、11年ぶりの全日本となった37歳の織田信成(大阪スケート倶楽部)が4位だった。
新星やベテランが活躍した一方で、全日本の“魔物”にのまれた有力選手はミスが相次いだ。SP3位の友野一希(第一住建グループ)が5位、今季のグランプリ(GP)ファイナル銅メダルの佐藤駿(エームサービス・明大)が7位、昨季の世界選手権代表の三浦佳生(オリエンタルバイオ・明大)が8位と奮わなかった。
世界切符は3枚。2枠目は、全日本3位の壷井と、佐藤が候補で、GPファイナル3位とISUシーズンベストスコアで2項目を満たした佐藤が選出されるとみられる。
佐藤が2枠目に決まった際の3枠目は三浦、壷井、山本が各条件を満たしているが、こちらは決定打がなく、選考が難航する可能性がある。