早大 エース不在でも貫禄8トライ快勝 佐藤主将「課題が残る試合」5大会ぶりVへ慢心なし

 前半、トライを決め、祝福される早大・植木(中央)
 会見で試合を振り返る早大主将のフッカー佐藤(右)と大田尾監督
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 「ラグビー・全国大学選手権・準々決勝、早大53-10近大」(21日、秩父宮ラグビー場)

 準々決勝の2試合が行われ、関東対抗戦を制した早大が近大(関西3位)に53-10で快勝し、来年1月2日の準決勝(国立競技場)に進んだ。4連覇を狙う帝京大(関東対抗戦2位)は慶大(関東対抗戦4位)に73-24で大勝した。22日に準々決勝の残り2試合が行われ、早大は大東大(関東リーグ戦1位)と京産大(関西2位)の勝者と、帝京大は天理大(関西1位)と明大(関東対抗戦3位)の勝者と対戦する。

 対抗戦王者が地力を示した。エース不在でも8トライの快勝。5大会ぶりの優勝へ、早大・大田尾竜彦監督は「しっかりと勝負できたことはよかった」と、初戦の内容に及第点を与えた。

 今秋は日本代表も含めてフル回転したFB矢崎由高(2年)が、コンディションを考慮されてメンバー外に。それでも、代役のFB植木太一(1年)が、前半11分に鋭い突破からチーム2本目のトライを挙げるなど、キッチリと仕事をした。指揮官も「その時に一番いい状態の選手を使うのは私のポリシー。植木はスピードがある。非常によかった」と評価した。

 前半は相手に苦しめられたスクラムも後半は修正。3トライを挙げた主将のフッカー佐藤健次(4年)は「課題が残る試合。もう一回、チャレンジャーとしていい準備ができるように」と、勝ってかぶとの緒を締めた。

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