姫路 大逆転で全日本選手権初制覇 最優秀選手の井上愛里沙「ここからがスタート」
「バレーボール女子・全日本選手権」(21日、Asueアリーナ大阪)
女子決勝が行われ、姫路がSAGA久光に3-2で逆転勝ちし、初優勝を果たした。姫路は第1、2セットを落としたが、井上愛里沙(29)らの活躍で第3セットから連続で奪い返し、最終第5セットも15-13で制した。最優秀選手には井上が選ばれた。SAGA久光は3年ぶりの優勝を逃した。男子決勝は22日に行われ、大阪Bとサントリーが対戦する。
井上が放った最後のスパイクが相手に当たってコート外に落ちると、次々と仲間が集まり歓喜の輪ができた。姫路を初の頂点に導いたアタッカーは「チームを勝たせるのが役割。うれしい気持ちでいっぱい」と目に涙を浮かべて喜んだ。
2セットを先取され追い込まれたが、底力を示した。SAGA久光には10月に2戦続けてフルセット勝ち。セリンジャー監督の「一つ一つのプレーに集中すれば自分たちのリズムになる」との言葉に選手が応え、第3セット以降はパリ五輪代表の井上、宮部が要所で得点し熱戦をものにした。
姫路は2016年設立で、昨季はVリーグ2部で戦った。チームにとって、主要大会で初のタイトル。井上は「ここからがスタート。SVリーグで優勝できるように、また頑張っていきたい」と高らかに言った。