「マッチョ藤波になる」パリ五輪金メダルの藤波朱理、57キロ級転向でウエート解禁 “本家”マッチョドラゴンは知らず「たまたま」
レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21)=日体大=が22日、東京・代々木第二体育館で取材に応じた。
28年ロサンゼルス五輪を見据え、来年からは57キロ級への転向を表明している。減量幅が大きかった53キロ級時代には控えていたウエートトレーニングを解禁すると明かし、「来年から、より“マッチョ藤波朱理”の57(キロ級仕様)になれるように頑張る」と肉体改造を宣言。「53だとどうしても(減量で)筋肉も落ちてしまう。ヒョロヒョロっとした体で(スタイルとして)筋肉に頼らなかったが、57に上げると決めて、ウエートトレーニングを初めて取り入れて、やっぱり(今までと)違うなと。さらに強い藤波朱理を来年6月の明治杯(全日本選抜選手権)で見せられるように頑張っていきたい」とうなずいた。
「藤波」「マッチョ」ときたら、プロレスラーの藤波辰爾(70)が1985年に発表したレコード「マッチョ・ドラゴン」を想起させるが、藤波自身は全く知らなかったといい、「あ、そうなんですか?(マッチョと口にしたのは)たまたまです(笑)」とニヤリ。後年にインターネット上でも徐々に人気が沸騰し、23年には再発された隠れた“名曲”だが、「(音源を)聞きます!」と笑った。
この日は、全日本選手権が行われている会場で、今夏のパリ五輪代表の表彰式が行われる。2024年を振り返り、漢字一字として「夢」を選択。「(金メダルという)夢をかなえられた1年というのと、五輪が終わってからの4カ月を通して、また新しい夢ができた1年だった。夢に向かって頑張れる日々が自分の一番の幸せだと感じられた」と総括し、来年以降に向けて「もう(パリ)五輪は過去のこと。新しい戦いが始まっている」と気を引き締めていた。