サントリー 13大会ぶり2度目の全日本V 大阪B相手にストレート勝ち 高橋藍が最優秀選手受賞「責任をしっかり果たせた」

 「バレーボール男子・全日本選手権、サントリー3-0大阪B」(22日、Asueアリーナ大阪)

 SVリーグ勢による男子決勝が行われ、サントリーが大阪Bに3-0で勝ち、2010年大会以来、13大会ぶりの優勝を果たした。07年に現在の方式となってから2度目の制覇。サントリーは第1セットを25-12と圧倒して先取。第2セットは終盤にひっくり返して25-22で奪い、第3セットは25-17で押し切った。最優秀選手には高橋藍が選ばれた。大阪Bは2連覇を逃した。

 最優秀選手を受賞する抜群の貢献度で、サントリーを13大会ぶりの頂点に押し上げた。5月に加入した日本代表アタッカー、高橋藍は「この大会にかける思いは強かった。責任をしっかり果たせたのでは」と誇った。

 第1セットはサーブで崩し、相手の攻撃を次々とブロックの網にかけて5連続得点につなげた。流れを引き寄せ「万全の状態で相手に打たせないことを意識した」とうなずいた。

 身長218センチのムセルスキーがアタックで両チーム最多の17点を稼いだ。高橋藍は「自分は守備を軸にやれる。ポイントゲッターがいるので、いいトスを上げられるように返すのが大事」とサーブレシーブなどに集中。最後はアタックと見せかけてムセルスキーへトスを上げる役者ぶりで、ストレート勝ちを決める得点を引き出した。

 大歓声にも後押しされ、セッター大宅は「プレーはもちろんだが、チームの人気も大きく上がった」と後輩を持ち上げた。昨季までの4シーズンで3度、リーグを制しても、届かずにいたタイトルを獲得。高橋藍は「さらに強いサントリーをつくっていきたい」と自信に満ちた表情を見せた。

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