BL東京 苦しみながらも王者の底力見せ逆転星 リーチ主将「初戦に勝ったのは大きい」
「ラグビー・NTTリーグワン、横浜21-28BL東京」(22日、日産スタジアム)
昨季王者のBL東京は同4位の横浜に28-21で逆転勝ちした。7-16で折り返した後半に3トライを奪った。2季ぶりの頂点を狙う東京ベイは終了間際にSOフォーリーがDGを決め、トヨタに30-27で競り勝った。相模原は1部に昇格した浦安を31-19で下した。
苦しみながら、王者が底力を見せた。前半終了間際まで背負った16点のビハインドを逆転。BL東京のナンバー8、リーチ主将からも「ホントにきつかった」と素直な感想がもれた。
勝利の立役者はSOモウンガだ。ピンチを救うトライセーブが2度。果敢な突破で前半39分のチーム初トライを演出し、後半15分には相手の裏へのキックパスに反応して自ら逆転トライ。同23分に同点トライを許した直後は、コンバージョンキックに猛然とチャージして相手のミスを誘発。「決められたら勝ち越される。勝ちたい一心。ゆっくり蹴る人なのはわかっていた。プレッシャーをかける絶好の機会だと思った」と胸を張った。
NZ代表56キャップを誇る世界屈指の司令塔。28点差を逆転した経験もあるという。「追いかける状況では、目の前のことを一つずつやる、自分たちを信じてやること」と秘けつを明かした。
反則やミスが目立った前半から修正。「王者というプレッシャーもあった」と認めたリーチは、「初戦に勝ったのは大きい。自信を持って前に進める」とうなずいた。