ソフトボール 宇津木麗華監督 野村克也さん名言胸にロス五輪3連覇目指す 監督就任会見
日本ソフトボール協会は23日、都内で宇津木麗華日本代表ヘッドコーチ(61)の就任会見を行った。2大会ぶりに競技復帰する2028年ロサンゼルス五輪では、08年北京五輪、21年東京五輪に続く3連覇がかかる。宇津木監督は「『人間力なくして競技力向上なし』をチームの座右の銘として日々精進していく。もう一度頂点目指して頂点に立つ。私の人生はソフトボールしかない。勝つことの難しさ、厳しさを監督として選手に伝えて、かつ喜びも一緒に味わっていきたい。ロスで金メダルを獲得できるように、0から1に向けて頑張ります」と力強く宣言した。
野球界の名将の言葉も胸に刻む。試合時に必ず思い出すのは、野村克也さんの「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」の名言。著書は熟読し、昔に羽田空港で交流もあったという。宇津木監督は「(普段)本は見ないが、野球界で野村さんと落合(博満)さんの本は見る。選手に声をかけるときとか、指導者の目から見て関わってくる監督だから(参考にしている)」と語った。
今回のヘッドコーチは、初の公募で実施。複数名の応募があり、4回の選考段階を経て決定した。矢端信介ハイパフォーマンスディレクターは「世界で戦えるヘッドコーチ、これが大きなコンセプトだった。28年に向けて東京五輪との大きな違いは、アジアを勝ち抜いていかなければならないということ。五輪は全6カ国しかない。広く人材を求めることで、宇津木麗華氏の実績は申し分ない」と選考理由を説明した。