元大関小錦に腎臓提供の妻、千絵さんが心境「出会った時は280キロあったのでずっと具合悪くて…」「無事に終わって良かった」
大相撲の元大関小錦でタレントのKONISHIKI(60)が腎臓疾患により妻・千絵さんから腎臓提供を受け、移植手術をしていたことが23日、明らかになった。手術は成功し、同日、鎌倉市の湘南鎌倉総合病院を退院した。
12月4日に千絵さんから腎臓提供を受け、6時間に及ぶ腎臓移植手術を受けたという。経過も良好で、この日、退院となった。
妻同席で会見したKONISHIKIは手術を受けるにあたり、妻の身を案じて葛藤もあったという。「一番難しいのは嫁の腎臓をもらうのはなかなか受け入れられなくて。嫁は一生懸命やれやれと言うが、そこに苦しいとかサインが出てくるので」とうなずいた。
後押しした千絵さんは「最初は不安が大きかった」と、腎臓提供を決めた際の心境も明かした。一方で「武蔵川親方(元横綱武蔵丸)と奥様が7年くらい前に先生に手術していただいていると聞いていた。奥様からお話も聞けて、相談もできた。それがなかったらやってなかったかもしれない。(小錦とは)話はせずにやろう、と話していた」と語った。
8年前から腎臓が悪く、千絵さんは「無事に終わって良かったなということですね」と安ど。現在の体重は150キロというが、「出会った時は280キロくらいあったので、ずっと具合悪いんですよ(笑)8年だけじゃなくて…。10年くらい前に胃を小さくする手術をして100キロくらい落としたんですけど、太っちゃって。一度痩せた皮膚をカットしたりしてしていたがずっとダイエットできなくて。その間に腎臓も悪くなって限界のところまできて手術になったので、ずっと病気と怪我との戦いでした」と振り返った。
◆KONISHIKI 本名・小錦八十吉。1963年12月31日生まれ、ハワイ州ホノルル出身。現役時代は圧倒的なパワーを武器に番付を駆け上がり、87年5月に史上初の外国出身大関に昇進した。大関在位39場所、幕内優勝3回を記録して97年11月に現役引退。98年7月に相撲協会を退職してタレントに転身。04年に千絵さんと結婚。 千絵さんは「最初は不安が大きかったが、武蔵川親方(元横綱武蔵丸)と奥様が7年くらい前に先生に手術していただいていると聞いていた。奥様からお話も聞けて、相談もできた。それがなかったらやってなかったかもしれない。(小錦とは)話はせずにやろう、と話していた」