大相撲 三役復帰の若隆景「戻ってきたなという感覚はある」 幕下からの復活に「充実した1年」

 若元春(右)とぶつかり稽古をする若隆景
 荒篤山(右)を攻める若隆景
 北の若(左)と相撲をとる若隆景
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 大相撲初場所(1月12日初日、両国国技館)で10場所ぶりに三役に復帰した小結若隆景(荒汐)が25日、東京都中央区の部屋で稽古し、出稽古に来た幕内北の若(八角)らと13番連続で相撲をとった。23日の番付発表後初めて相撲をとり、持ち味のおっつけなど、まずまずの動きを見せた。

 関脇だった昨年4月に右膝を手術。3場所連続全休後に幕下で復帰し、番付を戻してきた。関取、さらには三役の地位まで取り戻した1年を「充実した1年だった」と振り返り「やっぱり戻ってきたなという感覚はある。一つの目標でもあった」と実感を込めた。兄の関脇若元春との兄弟同時三役も復活。「切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていけたら」と誓った。

 再入幕した名古屋場所から3場所連続で2桁勝利。ケガからの復帰過程で増量にも取り組み、九州場所中には体重も自己最高の140キロを超えた。九州場所では久々の幕内上位でも10勝。「2桁勝ったのは自信にはなった」と手応えを得た。

 今月6日は30歳になった。節目の年齢を迎えても「全く変わりはない。気持ちの面でも変わらない」と体力気力ともに十分。復活の年を過ごし、迎える2025年。「ここからが大事。ここに戻って来て満足とか、そういう気持ちは全くない。もっともっと上を目指してやっていこうと言う気持ち」と、大関の座にも再び狙いを定めた。

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