「バドミントン・全日本総合選手権」（２６日、武蔵野の森総合スポーツプラザ）

　女子ダブルス１回戦が行われた。福島由紀（岐阜Ｂｌｕｖｉｃ）、松本麻佑（ほねごり）組が、田代愛妃、八角実侑組（七十七銀行）に２－０で完勝。予選から２連勝とした。

　“元世界ランキング１位”同士の新ペアが、強さを見せつけた。第１セットは松本の強打で得点を重ね、２１－８で先取。第２セットは福島が積極的に前に出て、序盤から１２連続得点とし、２１－４で勝負を決めた。松本は「点数を抑えられたのは、最後まで気持ちを入れて足を動かしていたからかな」と実感を込めた。

　福島は広田彩花と組み、世界ランク１位を経験。松本は永原和可那と組み、１８年から世界選手権を２連覇した。今年９月にお互いがペアを解消し、同月末に福島と松本の“元世界ランキング１位ペア”が結成された。初陣だった熊本マスターズ（１１月）では、いきなり準優勝を果たした。

　今大会は、２位以上で選考条件を満たす２０２５年度日本代表入りが目標。福島は「パターンや形が決まっていないことが強みであり、弱点」とペアの特徴を語る。

　順当に勝ち進めば準決勝で五十嵐有紗、桜本絢子組（ＢＩＰＲＯＧＹ）と、決勝ではパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組（再春館製薬所）と対戦する。松本は「やってみてどうかなというのは多少ある」と胸を躍らせ、福島も「勝ち上がれば強いペアしかいない。自分たちがどう戦っていくか楽しみ」と意気込んだ。