「速すぎる…」超高速化の花の2区で明暗 有力校エースでも対応苦心 国学院大・平林うめく「悔しい限り」駒大・篠原は「適性には勝てない」

山本歩夢(左)にたすきを繋ぐ国学院大・平林清澄(撮影・堀内翔)
走り終えて倒れ込む青学大・黒田朝日(下)=撮影・堀内翔
谷中晴(左)にたすきを繋ぐ駒大・篠原倖太朗(撮影・堀内翔)
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 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)

 花の2区で衝撃の記録が刻まれた。

 順位の大幅変動があった中で、東京国際大のエティーリ、創価大の吉田響(4年)、青学大の黒田朝日(3年)の3人が21年のヴィンセント(東京国際大)がマークした1時間5分49秒を更新する区間新記録をマークする事態となった。

 超高速となったレースに学生を代表するランナーも苦戦する形に。区間8位に終わった国学院大のエースで、2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高記録、日本学生新記録をマークして優勝した平林清澄(4年)は「速すぎる…」と苦悶(くもん)の表情でうめいた。自身も1時間6分38秒の好タイムで走破しているが、「悔しい限りです。中盤で外国人選手にくっついていきすぎた。権太坂で苦しくなった」と振り返った。

 区間4位だった駒大のエース、篠原倖太朗(4年)は区間新を打ち立てたエティーリに中盤までついていったことで疲弊。終盤は青学大の黒田朝日に逆転を許した。「(黒田、吉田の)2人は強かった。黒田くん、吉田くんの適性には勝てない」と脱帽。「タイムで見れば最低限の仕事はできたかな。勝負ではもうちょっとでした。最後の坂は壁でした。手を使って登りたくなるくらいな感じでした」と、振り返った。

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