東洋大 激震アクシデント乗り越え9位 酒井監督「突貫工事」も20年連続シード圏内に 一時19位低迷も鉄紺の意地 当日4人変更乗り越え
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)
継続中の記録では最長の19年連続シード獲得中の東洋大は一時19位に沈む場面もあったが、後半に巻き返してなんとか10位までに与えられるシード権内の9位で往路を終えた。
往路後、酒井監督は「突貫工事だったが、その中でつないでくれた。シード圏内は大きい。上もみえているし、後ろも秒差。しっかり残りのメンバーで削っていきます」と安どの表情で振り返った。
当日エントリー変更で激震が走った。1区の石田洸介(4年)、2区の梅崎蓮主将(4年)をそれぞれ1区小林亮太(4年)、2区緒方澪那斗(3年)に変更。3区、5区には1年生を投入し、計4人を入れ替えた。石田、梅崎とも4年生でチームの柱的存在だった。梅崎は突発性のアキレス腱痛だったそうで酒井監督は「途中棄権もありうると。もし途絶えてしまうと…苦渋の決断だった。彼は一番練習つめていた。ただ、将来のある選手なので。30日に痛みが出て、1日に辞めた」と明かした。石田についても「石田は12月に入ってから走り込みで痛みが出て、練習が継続できず。その前もできてなかったので、厳しいなと」と明かした。「力がありながら、なかなか順調な仕上がりができなかった。駅伝シーズン全部そんな感じだが、出た選手がうまく補ってくれた」と、語った。
1区で小林が11位につけると、2区の緒方は区間20位のブレーキで19位まで順位を下げた。3区の迎暖人(1年)が区間8位の走りで16位に上げると、4区の岸本遼太郎(3年)が区間3位の力走で9位まで浮上した。