どうなる復路?連覇へ青学大の優位動かず 6区崩れなければ独走へ 駒大は“怪物”佐藤圭汰投入でどこまで 藤田監督「切り札」 シード争い大混戦
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)
青学大が5時間20分1秒で2年連続7度目の往路優勝を飾った。2年連続8度目の総合優勝に王手をかけた。2位の中大に1分49秒差をつけた。2年ぶりの王座奪還を狙う駒大は3分16秒差の4位、史上6校目の3冠を狙う国学院大は5分25秒差の6位で総合優勝は苦しい状況となった。
青学大の連覇への優位は動かない。6区には前回区間2位の下りのスペシャリスト、野村昭夢(4年)がおり、大崩れは考えにくい。復路も経験者が多く、6区で差が広がるようなら7区以降は独走態勢となる可能性が高い。原監督も復路に向けて「6区の野村が後続に30秒以上つけて、ピクニックランで7、8、9、10と帰ってきたいと思います」と思い描いている。
2位中大、3位早大は山下り6区が未知数。対抗馬となるのは4位からの逆襲を狙う駒大。6区伊藤蒼唯(3年)は1年生だった2年前に区間賞を獲得しており、唯一青学大に追いすがれる存在か。往路投入が見送られた“怪物”佐藤圭汰(3年)は復路起用が濃厚。藤田監督は「ゲームチェンジャーの意味合いで復路に残した。切り札にするために、6区でどれくらいタイム差を縮められるか」と見据えた。独走を許さぬためにも、早めの7区での起用か。
国学院大は現実的には3位争いまでか。実力者の上原琉翔(3年)らの投入で上位を追いたい。
シード争いは10位に日体大から14位の帝京大までは1分25秒差。今年もし烈を極めそうだ。