早大が5大会ぶり優勝へ王手 決勝戦は4連覇狙う帝京大と激突 京産大は4強の壁突破へ“11度目の正直”ならず 大学ラグビー
「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、早大31-19京産大」(2日、国立競技場)
5大会ぶりの優勝を狙う早稲田大(関東対抗戦1位)が盤石の試合運びで京都産業大(関西2位)を下し、4連覇を狙う帝京大(関東対抗戦2位)との決勝戦に駒を進めた。
前半7分、LO栗田文介(3年)のトライで幸先よく先制。その後も15分、24分、32分とトライを奪い着実にリードを広げ、前半を26-0で折り返した。
後半直後、自陣で押し込まれる時間が続いたが粘り強い守りでインゴールは許さない。すると11分、WTB池本晴人(2年)のトライで突き放し、流れを渡さなかった。
大田尾監督は「スクラムを非常によく組んでくれた。前半うまくいった要因かなと思います」と振り返り、攻撃面には「まあまあ。ディフェンスの方ですね」とたたえた。決勝へ向け「今まで積み上げたことを全部出し切って。自分たちにフォーカスしてのびのびとやってほしい」と前を向く。
佐藤主将は「もっともっとハードワークできたと思うんですけど、仲間が頑張ってくれた」とコメント。「全員がハードワークして相手のいいランナーにタックルできたんですけど、もっともっと修正したい」と語り、「最後1点でも勝ってれば良い。結果にこだわってフォーカスしていきたい」と決勝へ向けて決意を込めた。
京産大は終盤に3連続トライで怒濤(どとう)の追い上げを見せるも届かず。4大会連続11度目の準決勝敗退。またしても4強の壁を越えられず、“11度目の正直”で初の決勝進出とはならなかった。
13日の決勝(秩父宮)で、早稲田大は17度目の優勝をかけて帝京大と対戦。同カードでの決勝は22-23年の第59回大会以来2大会ぶり。前回は帝京が11トライを奪い、ともに決勝史上最多の73得点、53点差で大勝した。