高校ラグビー 4強の東海大大阪仰星・湯浅監督 大阪2校論争に「やりますよってところを示したい」
「全国高校ラグビー・準々決勝、東海大大阪仰星17-12東福岡」(3日、花園ラグビー場)
東海大大阪仰星が接戦を制し、優勝した101回大会以来、3大会ぶりの4強入りを果たした。湯浅大智監督(43)は「ホッとしてます。しっかりやりきれた。一個ずつ成長してくれてうれしい」と語った。
前半は米谷翔馬(1年)の先制トライなど、完全に主導権を握った。17-0で折り返したが、湯浅監督は「何点とっても0-0と言い続けた」と強豪・東福岡の地力に警戒していた。予想どおり、後半はペースを握られ5点差まで詰められたが、なんとか逃げ切り成功。「彼らがどのくらい意識していたのか、甘いなと」。後半の試合運びには納得のいっていない様子。それでも「やっと目の当たりにしてきて成長したのかな」と勝ちきった点は評価した。
ここ2年は準々決勝ではね返されたが、一丸となって突破。「(準々決勝が)壁とは思っていない。(壁なら)ぶちこわせばいい。上を見ていると足元すくわれるんで、一歩ずつ階段を上がる」と話した。
ラグビーどころとしての意地もある。今大会、大阪勢は3チーム全てが8強入り。この日、大阪桐蔭が敗退したが、準決勝では常翔学園との大阪対決となる。「昨今(大阪)2校論争がありますんで。いやいや、やりますよってところは示したい。そこに対してのプライドは持っている」と大阪の強さを証明したい。
吉田琉生主将(3年)は「スローガンは“染める”です。オーディエンスの人たちを紺色に染めることができれば自分たちが最高の景色を見られる。目標は日本一」と力を込めた。