東海大大阪仰星 1年生・米谷が大暴れ「学年は関係ないと思っている」3大会ぶりベスト4に貢献
「全国高校ラグビー・準々決勝、東海大大阪仰星17-12東福岡」(3日、花園ラグビー場)
準々決勝4試合を行い、昨年優勝の桐蔭学園(神奈川)は大阪桐蔭(大阪第1)とのAシード対決で逆転勝ちした。Bシード同士の対決では、東海大大阪仰星(大阪第2)が昨年準優勝の東福岡(福岡)を下し、常翔学園(大阪第3)は大分東明(大分)に競り勝った。また、Bシードの国学院栃木(栃木)はAシードの石見智翠館(島根)を完封で下した。抽選の結果、5日の準決勝は国学院栃木-桐蔭学園、東海大大阪仰星-常翔学園に決まった。
1年生が次々と敵をかわす姿に、花園は大歓声に包まれた。東海大大阪仰星のナンバー8米谷翔馬(1年)が、前半3分に先制のトライを挙げる活躍で、3大会ぶりのベスト4入りに大きく貢献。「取り切らないとアカンと思って、しっかり取り切れたのでよかった」と汗をぬぐった。
堂々としたプレーが続いている。3回戦の報徳学園戦で、全国大会初トライを挙げた米谷。この日もスタメンに名を連ねると「学年は関係ないと思っている。自分は仰星の一員と自覚してプレーしています」と物おじせずグラウンドを駆け回った。
まさに花園の申し子だ。出身は東大阪市で幼少期から花園でラグビーを観戦。小学生の頃に「仰星に行きたい」と早くも自身の未来を思い描いた。憧れのジャージーに袖を通してからも成長を続け、1年生ながら聖地で輝きを放っている。
湯浅大智監督(43)は「そこ(遠慮しない)がいいところ。このまま思い切ってやってほしい」と期待を寄せる。米谷は「やりきるだけだと思う。応援してくれる方、ノーメンバーの人たちにも優勝を届けられるように、最高の準備をしたい」と力を込めた。
◇米谷翔馬(よねたに・しょうま)2008年8月31日生まれ、16歳。大阪府東大阪市出身。幼稚園の頃から東海大大阪仰星に憧れ、小学生の時に八尾ラグビースクールで競技を始める。小阪中ではラグビー部。183センチ、102キロ。