駒大・佐藤圭汰 復活の区間新 意地の激走で貢献 故障明けも“怪物”の走りで果たした昨年の雪辱

 伊藤(左)からたすきを受け取り、走り出す駒大・佐藤(撮影・伊藤笙子)
 7区で力走する駒大・佐藤圭汰(代表撮影)
 平塚中継所でたすきをつなぐ駒大7区・佐藤圭汰(左)と8区・安原海晴(代表撮影)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 往路首位の青学大が、10時間41分19秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を果たした。優勝回数は駒大に並び、史上6位タイとなった。

 まさに“怪物”の走りだった。駒大は2位に終わったが、当日変更で7区・佐藤圭汰(3年)の激走で意地の復路V。1時間0分43秒の区間新記録をたたき出し、ケガ明けと思わせない快進撃を見せた。

 「自分の力通りに走れば(区間記録を)1分は更新できると思っていたので自信はあった。復路優勝に貢献できてうれしい」

 恥骨の疲労骨折のため、昨年3月から10カ月ぶりのレースだった。「(調子は)70%くらい。走る前は緊張していて本当に20キロも走れるのかなと思った」と不安が頭をよぎった。それでも「いざ走ってみれば余裕を持って走れた」と堂々の“怪物”っぷり。3位でたすきを受け取り、快調な走りで中大をかわし、青学大に1分40秒差まで詰め寄った。

 悔しさも晴らした。昨年は3区を走ったが「自分の中では良い走りをしたと思っているけど、それ以上にすごい走りだった」と、青学大の太田蒼生に抜かれた苦い思い出があった。だが「(今回は)ある程度目標通りに走れたので良かった」と、2020年の明大・阿部弘輝の区間記録を57秒も更新。自信も蓄えた。

 次に目指す舞台は9月に東京で開催される世界選手権。「出場権を得られるように5000メートル12分台を目標に。明日から1500、3000、5000メートルで日本記録を出すことを目標にやっていきたい」。まずは箱根で新たな歴史を刻んだ。さらなる大舞台へ、記録を塗り替えていく。

 ◇佐藤圭汰(さとう・けいた)2004年1月22日、京都市出身。幼少期から運動が好きで、体力づくりのために小学3、4年生頃から陸上を本格的に始めた。名門・洛南高時代は1500メートルで3分37秒18、3000メートルで7分50秒81、5000メートルで13分31秒19の高校記録を出した。5000メートルの自己記録は13分9秒45。座右の銘は「上には上がいる」。184センチ、69キロ。

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