3冠逃した国学院大主将の最後のあいさつに列島もらい泣き 高橋尚子さん、ともさかりえも涙 SNS「チームへの想い、監督への想い 素敵です」
出雲全日本選抜、全日本に続く大学駅伝3冠はならなかったものの、箱根駅伝で史上最高タイの3位に入った国学院大の平林清澄主将(4年)の最後のあいさつが、日本中の涙を誘った。レース終了後の3日午後6時から3時間、日テレで放送された「完全密着!箱根駅伝 レース後 歓喜と涙の大手町」。番組の最後にその場面は登場し、出場メンバーと壇上に上がった平林は「歴史を変える挑戦。正々堂々と最後まで青学と駒大と勝負ができた。こんなにうれしいことはない。もう本当に日本一幸せな、こういう挑戦ができる年の主将でいられて日本一幸せだと思います。ここだけは駒大にも青学にも負けてない。こういうチームで1年間やれたことがほんとに幸せです」とあいさつ。会場は拍手に包まれた。
「そして最後に前田さん」と言うと、ステージ脇にいた前田康弘監督が「泣くからやめよう」と涙目で提案。平林は「やめましょう」と言いながらも「主将に選んでくれてありがとうございました。僕を国学院に呼んでくれてありがとうございました。1年間一緒にやれてよかった。4年間一緒にやれてよかった。ほんとにありがとうございました」と指揮官に感謝の思いを伝え、2人で大粒の涙を流した。
平林は最後に後輩たちにメッセージ。「たすきはつなぎました。あとは後輩たちが多分来年、大手町にトップでたすきを叩き込んでくれると思います」と1年後のリベンジに期待。「そしたら俺、来年もいるからね。俺も一緒に胴上げしてね。俺も一緒に胴上げして。胴上げされたい」と泣き笑いで締めくくった。
この様子にスタジオの出演者一同が涙目。シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんは目を真っ赤にし、女優のともさかりえは映像を見ながらハンカチでぬぐった。
平林は昨年2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高、日本学生新記録を樹立して優勝。エースとして臨んだ今回の箱根駅伝は花の2区を任された。超高速のレースとなり区間8位に終わったが1時間6分38秒の好タイムで走破。チームは往路6位から復路で盛り返して総合3位に入り、今年の大学駅伝で好勝負を繰り広げたライバルの青学大、駒大に食らいついた。
平林のあいさつはSNSでも反響。「チームへの想い、そして監督への想い 素敵です 感動しました」「平林清澄の最後のあいさつもよかった」「スピーチが本当に素敵すぎて、走りはもちろん、大好きになりました」「平林清澄のスピーチで涙 間違いなく今の4年生世代を象徴する選手。今後の活躍が楽しみです!」などとコメントが寄せられた。