豊昇龍 立浪部屋でみっちり31番 亡き恩人へ誓い「先生との約束守る、上に上がる」

 「大相撲初場所」(12日初日、両国国技館)

 横綱昇進を目指す大関豊昇龍(立浪)は4日、東京都台東区の立浪部屋で十両木竜皇や幕下力士と精力的に31番取った。初日まで1週間ほどで、調整のピッチも徐々に上がり「状態は普通。いつも通りのことを集中してやっていく」と言葉に力がこもった。

 テンポよく番数を重ね、磨きをかけている突き、押しの速攻が光った。その一方、あえて木竜皇を懐に入れ、相手の出足への対応なども念入りに確かめた。「本場所では小さな相手に入られるなど、いろいろなことがある。さまざまな動きを確認した」と本番を見据えた。

 千葉・日体大柏高時代にレスリングの指導を受けた大沢友博さんが昨年9月に死去。恩人が亡くなって初めての年越しにさらに気持ちは高まったようで「先生との約束を守る。上に上がる」と表情を引き締めた。

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