大相撲初場所（１２日初日・両国国技館）で横綱昇進を狙う大関琴桜は５日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋へ出稽古に来た関脇大栄翔や幕内隆の勝、豪ノ山らを相手に３０番こなし、２５勝５敗と状態の良さをうかがわせた。初日まで１週間という段階でペースを上げ「いい稽古ができた。体の反応を研ぎ澄ませていく」と力強く話した。

　出稽古の３人はいずれも今場所の対戦圏内に位置し、突き、押しを持ち味としている。琴桜はつかまえれば危なげない内容。得意とは反対の左四つでも、右上手をがっちり引いて前に出る出足が光り「馬力負けはしないようにと思った」とうなずいた。