東海大大阪仰星 3大会ぶり7度目頂点へ SO吉田頭脳プレーでリード広げる「2~3個の引き出しがあるのが僕らの成長」

 後半、隅田(中央左)がトライを決め、喜ぶ東海大大阪仰星フィフティーン(撮影・北村雅宏)
 後半、トライを決める東海大大阪仰星・吉田琉生(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校ラグビー・準決勝、東海大大阪仰星29-26常翔学園」(5日、花園ラグビー場)

 準決勝2試合を行い、前回優勝の桐蔭学園(神奈川)は国学院栃木(栃木)に25-14で逆転勝ち。東海大大阪仰星(大阪第2)は常翔学園(大阪第3)を29-26で振り切った。過去4度優勝の桐蔭学園は第99、100回大会以来の2連覇が懸かる。東海大大阪仰星は3大会ぶり7度目の頂点を目指す。決勝は7日午後2時から行われる。

 互いに一歩も引かない大阪対決を制した。後半28、31分に2人のシンビン(一時退場)を出しながら、13人で3点差を死守。湯浅大智監督(43)は「常翔さんの強さ、うまさで少し(タックルが)高くなってしまった。相手にも申し訳ないし反省して、気持ちは評価したい」と振り返った。

 前半がっぷり四つの展開から、後半4分にSO吉田琉生(3年)の得点でペースをつかんだ。FB斉藤泰生(3年)のクイックスローインを受け、独走し中央へトライ。「相手が油断しているところを突けた。前に進める状況は、お互い理解できていたので『入れていいよ』と声かけした」と頭脳プレーでリードを広げた。スクラム、モールの強い常翔学園に対して一歩も引かず「押された時にどうするかを考えた。オプションを1つ対応されても、2~3個の引き出しがあるのが僕らの成長」と胸を張った。

 パスやチームプレーが特徴の“仰星ラグビー”に憧れ、秋田県男鹿市から大阪へ。「結構しんどかった」という夏の暑さとも戦い、1年生から花園を経験した。現在は共同主将として仲間をまとめる立場だ。決勝は前回大会の準々決勝で負けた相手とリベンジマッチ。「(敗戦は)悔しいのひと言だった。一つになるため、みんなが本音でしゃべる空間を作ってきた」と、試行錯誤したチームの集大成を見せる。

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