大相撲 40歳玉鷲が元気4連勝→玉正鳳に土俵譲る「みんなチャンスをあげない」鉄人の気遣い

 大栄翔と相撲を取る玉鷲(左)
 稽古に参加した玉鷲(右)
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 “不惑の鉄人”が元気な姿を見せた。玉鷲(片男波)が7日、両国国技館内で行われた時津風一門の連合稽古に参加。申し合い(勝ち残りで相撲を取る稽古)で5勝1敗。番付こそ少なかったが、弟弟子への気遣いを見せる場面があった。

 霧島、錦木らを相手に4連勝を飾ったところで、同部屋で新入幕の玉正鳳に土俵を譲った。「みんなチャンスをあげないんですよ」と、なかなか相手に指名されなかった弟弟子を気遣った。「(玉正鳳は)1番で負けやがって」と毒づきながらも「今場所は玉正鳳が目立つ、注目される場所にしたい」と期待を寄せた。

 玉正鳳は入門から13年、31歳で新入幕を果たし、新入幕会見では玉鷲と「優勝決定戦で戦いたい」と語っていた。玉鷲は「夢はいいこと。自分も優勝したいと思っていたら現実になった」と歓迎した。

 関脇だった2019年初場所に初優勝、22年秋場所では平幕優勝を飾っている。初土俵からの通算の連続出場は、歴代単独1位の更新が続く。

 昨年の九州場所中に40歳となった。不惑での場所初日は初となる初場所は、初優勝の記憶がよみがえる場所でもある。「応援してくれる人が喜ぶ相撲を見せたい。体はあまりついてきていないけどね」とニヤリ。泰然自若と調整を重ねている。

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