取るべきところでトライを取り切る桐蔭学園の強さ 準々決勝で大阪桐蔭に逆転勝ちで流れに乗った 元日本代表WTB東田哲也氏

 「全国高校ラグビー・決勝、桐蔭学園40-17東海大大阪仰星」(7日、花園ラグビー場)

 決勝を行い、桐蔭学園(神奈川)が東海大大阪仰星(大阪第2)を40-17で下し、第99、100回大会に続く2度目の連覇で5度目の優勝を飾った。SO丹羽雄丸(たける)=3年=が2トライで貢献した。2010年度以降の15年間で5度の優勝と強さを発揮。3大会ぶり7度目の頂点を目指した東海大大阪仰星は後半に3トライも及ばなかった。元日本代表WTB東田哲也氏が解説する。

  ◇  ◇

 桐蔭学園のフォワードが強力でした。ラインアウト、スクラムでほとんどミスがなかったし、特に後半9分にモールを20メートル以上押し込んで奪ったトライは圧巻でした。

 桐蔭学園の丹羽君、東海大大阪仰星の吉田君と両校のSOに注目していましたが、桐蔭学園のフォワードが前に出て、十分なスペースを与えられた丹羽君が2つのトライを決めるなど活躍が目立ちました。前半29分に自陣からつないだWTB西本君のトライ、後半11分にFB古賀君のビッグゲインから中央を抜け出して丹羽君が決めたトライが実に効果的でした。

 取るべきところで必ずトライを取り切る。大舞台で存分に力を発揮する桐蔭学園の強さを、改めて浮き彫りにした場面でしたね。準々決勝で優勝候補筆頭といわれた大阪桐蔭に逆転勝ちしてから、一気に流れに乗って連覇を達成しました。

 東海大仰星は終盤に2つのトライを奪って、最後に意地を見せました。ただ、もう少しロースコアで競った展開に持ち込みたかったですね。

 大会全体ではディフェンスのレベルがかなり上がっていると感じました。前回大会に出場していた服部亮太君(佐賀工)、田中健想君(桐蔭学園)が1年生ながら早大で大活躍しています。今大会を経験した選手たちが大学、さらに未来の日本代表として活躍してくれることを期待したいですね。本当に楽しみです。(六甲クラブ総監督、元日本代表WTB)

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