高梨沙羅の違反は今季2例目 複雑なスキー板の長さルールは?
スキージャンプ女子の18年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(28)=クラレ=が6日に行われたW杯女子個人第9戦で決勝の2回目のジャンプで、スキー板の長さ違反があったと判定され、1回目の得点のみとなり30位に終わった。
今季女子のスキー板の長さ違反は高梨で2例目。20例あるスーツ規程違反に比べると稀な違反となる。国際スキー連盟(FIS)の規程ではスキー板の長さは選手のBMI(体重÷身長÷身長)によって、身長に対する長さのパーセンテージが定められており、BMI21以上なら最大の145%、20・5なら143%、20から141%…となっており、軽い選手はスキー板が短くなるように設定されている。高梨の2回目のジャンプでの違反は体重減があったとみられる。
高梨は22年北京五輪の混合団体戦でスーツ規程違反により失格。当時、不明瞭な測定方法に国際的にも大きな波紋が広がった。