「すべてなくなった」ロス大規模山火事でスポーツ界も沈痛 高級住宅街も被害甚大 伝説の競泳五輪メダリストも自宅焼失でメダルも失う レイカーズHC宅も焼失
米カルフォルニア州ロサンゼルス西部で起こった大規模な山火事はスポーツ界にも大きな影響を及ぼしている。
プロバスケットボールNBAは9日、大規模な山火事に見舞われているロサンゼルスで同日開催予定だった八村塁の所属するレーカーズとホーネッツの試合を延期すると発表した。代替日は未定。レイカーズは「想像を絶する状況の影響を受けた人々すべてに思いを寄せています。そして、私たちは最もお互いを必要とするときに団結して対応してくれる救急隊員の方々全員に感謝の意を表します」と声明を出した。この火事では高級住宅街として知られるパシフィックパリセーズ地区を含めあわせて5つの地区が延焼。「ロサンゼルス史上最も破壊的な被害」をもたらしたとされており、米メディアによると、レイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチの自宅が焼失。また、クリッパーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチの実家も焼失するなど関係者の被害も明らかになっている。
米「TMZ」は五輪競泳で金メダル5つ、銀メダル3つ、銅メダル2つの計10個のメダルを獲得したゲイリー・ホール・ジュニア氏の自宅が焼失。メダルも失ったことも報じられ、本人は「何かを持ち出す時間がなかった。すべてなくなってしまった」と語ったという。
米プロスポーツでは、8日に北米プロアイスホッケーNHLのキングズ-フレームズも山火事の影響で延期された。米プロフットボールNFLのプレーオフ(PO)でカリフォルニア州イングルウッドで13日に予定されていたラムズ-バイキングズはアリゾナ州グレンデールに会場が変更となった。