大相撲の初場所懸賞金 力士では琴桜がトップ、2位は大の里、3位は意外な力士に
「大相撲初場所」(12日初日、両国国技館)
初場所の懸賞金状況が11日、日本相撲協会担当者から説明された。過去最高だった昨年秋場所の2618本から2955本に増え、大幅に更新した。
順位は次の通り。
結び 415本
琴桜 223本
大の里 209本
欧勝馬 129本
結び前 123本
翠富士 115本
霧島 114本
御嶽海 113本
王鵬 106本
豊昇龍 102本
照ノ富士 93本
力士個人では綱とりがかかる大関琴桜がトップ。スピード出世で大関に昇進した大の里が2番手。三役経験がない欧勝馬が3番手と大健闘。後援会の後押しが相当に強いようだ。大相撲の懸賞金は幕内取組で、民間企業や力士の後援団体、スポーツ法人、自治体などが日本相撲協会に申し込み、申し込み側が選んだ取組に資金を出す。企業の社名、商品名などの広告案件が記された懸賞旗が制作され、これを呼び出しが取組前に掲げて土俵を一周、行事が懸賞旗の商品名などをアナウンスする。
取組に勝った力士は、行司が軍配に載せた懸賞金に手刀を切り受け取る。現在は懸賞1本あたり7万円で、力士の手取りが3万円、力士の所得税にあてるための預かり金が3万円、協会が取る諸経費が1万円となっている。
初場所の総企業数は110社で新規企業は13社。今春に東京ドームで開催されるドジャース-カブスのMLB開幕シリーズを宣伝する読売新聞社、野村ホールディングス、時代劇専門チャンネルなどが新たに加わった。
担当者は「後援会など相撲を昔から知っているところ、全然知らないところの2極化となっています。行事の読み合わせですとか現場は大変ですね」と語り「ビックリするスピードで増えています」と、うれしい悲鳴をあげていた。初日は計240本。祝儀袋に懸賞金3万円を入れる作業は、熟練の担当者でもひとりで2時間かかったという。